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Tuesday, December 24, 2019

カセット式「ウォークマン II」で学生の頃に聴いていた音を確かめてみた|ベストバイ2019番外編 - Engadget 日本版

カセット式「ウォークマン II」で学生の頃に聴いていた音を確かめてみた|ベストバイ2019番外編 - Engadget 日本版

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今年購入した製品のなかで例外的な存在が1981年に発売された「ウォークマン II(WM-2)」。実に38年前に発売されたレトロガジェットです。なぜこんな古いモノを買ったのかというと、最近ハイレゾ音源を好んで聴いているけど、自分が学生の頃に聴いていたのはどんな音だったのかな? ......という素朴な疑問から。というわけでベストバイ番外編ということで、38年越しのWM-2のレビューにお付き合いください。

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■WM-2は筆者にとって最初のウォークマン
WM-2はカセットウォークマンの2世代目。1979年にウォークマン1号機の「TPS-L2」が発売されていますが、筆者にとって最初のウォークマンはこのWM-2です。

本体サイズは29.5×109×80mm、重量は280g(電池込み)。TPS-L2の重量は390gだったので、一気に110gも軽量化されたことになります。

いま見たときに、ちょっと変わった装備はヘッドフォン端子が2基搭載されていること。私は残念ながら経験がありませんが、カップルで一緒に音楽を楽しめるようにヘッドフォン端子が2基用意されていたのです。ちなみにTPS-L2の初期ロットだけ「A」と「B」ではなく「GUYS&DOLLS」と書かれていたことは超有名なエピソードですが、洒落ていますよねぇ。私はこのエピソードを、「超人ロック」の作者である聖悠紀氏の著書で初めて知ったと記憶しています。

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ウォークマンでおなじみの斜めのデザインはこのモデルから採用。TPS-L2で側面に配置されていたスイッチ類は前面に移動しました。カラーはこのシルバーのほかに、ブラックとレッドが用意されました

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背面には大きなのぞき窓を用意。ここからカセットテープのラベルが見えるわけです。いわば現代ウォークマンのディスプレイの先祖ですね

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カップルがふたりで聴くために用意されたふたつのヘッドフォン端子。私は端子の消耗を抑えるために、交互に使っていました。涙なしには語れない思い出です

■いまはストリーミングウォークマンを愛用しています
現在の私のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)環境もお伝えしておきます。WM-2でポータブルオーディプレーヤーを使い始めた私は、くんこくさんほどではないですがソニー信者。現在はストリーミングウォークマン「NW-ZX507」を愛用しています。イヤフォンは「SHURE SE535」、ケーブルはバランス接続端子対応「MUC-M12SB1」。DAP沼は上を見ればキリがないですが、個人的にはこの構成で十二分すぎるほど満足しています。

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現在使っているDAPの構成は、ストリーミングウォークマン「NW-ZX507」(実売価格7万円前後)、イヤフォン「SHURE SE535」(実売価格5~6万円)、バランス接続端子対応ヘッドホンケーブル「MUC-M12SB1」(実売価格2万円前後)

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ハイレゾ音楽を楽しめる「Amazon Music HD」では、現時点のアプリの仕様上、音源本来の音質で再生できませんが、それでも6500万曲以上を月額1780円で聴き放題なのですから、音楽好きには夢のような時代です

■WM-2はオークションで購入
話を戻します。WM-2はオークションで2万6800円で購入しました。ベルト交換、プーリー研磨、テープスピード調整、ヘッド消磁済みの整備品です。純正ホルダーに加えて、80年代風の軽量ヘッドフォンも付属していました。

もちろんもっと新しい世代のカセットウォークマンもオークションに出品されていました。音はそちらのほうがよいでしょう。しかし今回、WM-2を購入した理由は「学生の頃に聴いていた音」を確認すること。そのためWM-2を迷わず選んだ次第です。あと、このデザインがたまらなく好きだし、愛着もあるのです。デザインを忠実に再現し、実際にボタン類も操作可能な「ウォークマンII クラシック」が発売されたら、速攻で買いますよ!

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学生時代に使っていたWM-2もシルバーモデルでした

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べルト交換、プーリー研磨、テープスピード調整、ヘッド消磁済みの整備品です

■実際にカセットウォークマンを聴いてみて
さて実際にWM-2で音楽を聴いてみた感想なのですが......想像していたより「いい音」なんですよ。もちろん、解像感や音の分離などは現代のDAPとは、天と地以上の差があります。無音状態では「シャー」というノイズも聞こえます。しかし、今回の80年代風ヘッドフォンでも、低音から高音までまんべんなく、そして伸びやかな音が楽しめました。アナログの味的なことを言うつもりはありませんが、「あれ、結構いいじゃん」というのが正直な感想です。

昔、カセットウォークマンで聴いていたのはどんな音だったんだろう? ひどい音で聴いていたのなら悔しいなあ......という、ちょっと平成世代にひがみが入った動機からWM-2を手に入れたわけですが、予想以上に「いい音」だったことを確認できて、ホッとした体験でした。

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今回の視聴用には「Bohemian Rhapsody」、「天声ジングル」、「Guardians Of The Galaxy」のカセットテープを購入しました

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アルバム1本ぶんだけ入ったカセットテープを装着する行為も、音楽を聴く前の儀式のようです。入っている曲が少ないぶん、学生当時は1曲1曲に長い時間向き合っていた気がします

■昔の音楽ファンもその時代なりに豊かな音楽ライフを楽しんでいました
筆者は無類の新しもの好き。今回は個人的興味で、自分が最初に購入したカセットウォークマンを改めて入手しましたが、同じことを皆様にオススメするつもりはございません。ただ、あのころはよかったなんて口が裂けても言いませんが、あのころも悪くなかったぐらいはお伝えさせてください。

筆者は昔、FMラジオ放送で流れていた音楽をエアチェック(録音)して、お気に入りの曲を編集した数本のカセットテープを携えて、通学、通勤中にウォークマンで音楽を聴いていました。いまはハイレゾ音楽のサブスクリプションサービスで多くの素晴らしい音楽に浸れる夢のような時代ですが、昔の音楽ファンもその時代なりに豊かな音楽ライフを楽しんでいたんですよ。

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ダブルカセットデッキでの編集作業はなかなか楽しかったです。昔、自分で作ったカセットテープを捨ててしまったことは超後悔。ちなみにこれは「Guardians Of The Galaxy」のカセットテープです

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2019-12-24 08:29:59Z
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