(ブルームバーグ): モバイル決済サービスを手掛け、自社技術で中小企業のカード払い対応方法を一変させた米スクエアが、これらの顧客に当座預金と普通預金の口座を提供する準備をひそかに進めている。JPモルガン・チェースのような巨大銀行に直接対抗する狙いとみられる。この報道を受け、スクエアの株価は24日に大幅上昇した。
計画は未発表だが、アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」とタブレット「iPad(アイパッド)」向けのスクエアのアプリの最新アップデートで、隠されたコードの中に証拠が見つかった。
コードは両方のタイプの口座に関係し、当座預金口座についてはスクエアの既存の法人向けデビットカードとの統合を示唆。最小残高および当座貸越に関連する手数料や月間サービス料の請求を控えることで、差別化を図る方針も読み取れる。
この新たなビジネスは公表されておらず、アップル端末用基本ソフト(OS)「iOS」の開発者スティーブ・モーザー氏がコードを発見し、ブルームバーグ・ニュースと詳細を共有した。新ビジネスは「スクエア・チェッキング」と「スクエア・セービング」と呼ばれるという。
スクエアは発表資料で、「銀行部門スクエア・ファイナンシャル・サービシズが3月に営業を開始した。法人融資や預金商品の提供を目指すと以前から述べてきた」と説明。これまで中小企業融資に重点を置いてきた同社は、アプリの新たなコードに関するコメントを避けた。サービス開始前に詳細が変更されることもあり得る。
ブルームバーグの報道を受け、スクエアの株価は一段高となり、前週末比5.5%高の210.95ドルで終了。3月31日以来の大幅高となった。
原題:Square Takes Aim at JPMorgan With Checking, Savings Accounts (2)(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P.
Mark Gurman, Kurt Wagner, Jennifer Surane
からの記事と詳細 ( スクエア、当座・普通預金の中小企業への提供準備か-米銀大手に対抗(Bloomberg) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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