ヤンキースからフリーエージェント(FA)になっている田中将大(32)の移籍先を巡って日米で激しい争奪戦が勃発しているが、楽天が巨額オファーを出す可能性があることを米メディアが明らかにした。MLBネットワークの敏腕記者のジョン・ヘイマン氏が日本時間の19日、「日本(楽天)が強い関心を示し巨額契約になる可能性がある」と注目のツイートをしたもの。具体的な金額は示されなかったが、楽天のオファー金額はメジャー球団よりも上との情報をキャッチした様子。折しも18日に石井一久GM兼任新監督も復帰のラブコールを送っており、マー君の電撃復帰の可能性がいよいよ現実味を帯びてきた。
「ヤンキース以外の球団で投げる見込みが強い」
今オフにも巨人に残留した菅野智之のポスティング交渉内容などのスクープを連発しているヘイマン記者が、田中についての注目の独自情報を伝えた。 「ヤンキースもまだコンタクトをとっているが、他の球団で投げる見込みが強くなっている。日本(楽天)が強い関心を示し巨額契約となる可能性がある」 ヤンキース残留の線が薄れ、他球団の争奪戦となり、その中でも楽天が巨額オファーを出していることを示唆したのである。 当初、再契約の可能性が高いとされていたヤンキースは、田中よりも優先課題だった“切り込み隊長”のDJ・ルメイユ内野手と6年9000万ドル(約93億6000万円)で再契約を結び、さらにレンジャーズからFAとなっていたサイヤング賞2度獲得のコリー・クルーバー投手と1年1100万ドル(約11億4000万円)で合意したため“田中資金”が枯渇した。 ヤンキースの選手の総年俸が2億1000万ドル(約218億円)を超えると贅沢税がかかるため、複数のメディアの報道によると残りの資金は、260万ドル(約2億7000万円)から900万ドル(約9億3000万円)ほどしかないという。 ニューヨークの地元放送局であるSNYのアンディ・マルティーノ記者が、スッパ抜いた記事では、マー君サイドの希望条件は、1500万ドル(約15億6000万円)から2000万ドル(約20億7000万円)の1年契約。同記者は「贅沢税を払わない範囲に総年俸を抑えたいと考えているヤンキースにしては高すぎるかもしれない」と伝えたが、実際、ヤンキースのオファーとは大きくかけ離れている模様で残留の可能性は消滅しかけている。
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