<バドミントン:全日本総合選手権>◇最終日◇27日◇東京・町田市総合体育館◇各種目決勝
男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が、350日ぶりに優勝した。
決勝で常山幹太(24=トナミ運輸)から18-21、21-12、21-17の逆転勝利を挙げ、大会3連覇を遂げ、「ほっとしているが、満足はしていない。もっと上を目指して頑張っていきたい」と話した。
最終第3ゲームは中盤過ぎまで一進一退の攻防が続いた。終盤にギアを上げて突き放した桃田は、「最後は出し切っている状態で、引き出しも何もなかったが踏ん張ることができた。サポートしてくれた皆さんに感謝したい」。
今年1月にマレーシアで交通事故にあった桃田は、11カ月ぶりの復帰戦となった23日の1回戦を快勝し、その後も順調に勝ち進んできた。この1年を振り返り、「事故とかもあって苦しい1年だった。コロナ禍で皆さんも思うようにいかない年だったと思うが、スポーツの力で明るい話題を届けたい」と語った。
◆桃田賢斗(ももた・けんと)1994年(平6)9月1日、香川県三豊市生まれ。小学2年からバドミントンを始める。福島・富岡高3年の12年世界ジュニア選手権で日本人初の優勝。16年4月に発覚した賭博問題で1年間出場停止。復帰後18年世界選手権で男子シングルス日本人初V。19年ワールドツアーで年間11勝(ギネス世界記録認定)を挙げ、東京五輪出場を確実にした。家族は両親と姉。175センチ、68キロ、A型。
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