グランプリシリーズ第6戦となるNHK杯が、11月27日から大阪で開催される。今季最初のトップ選手が一堂に会する決戦であり、また国際スケート連盟公認大会。さらには村元哉中&高橋大輔のアイスダンスデビュー。コロナ禍での規制や配慮をしつつも“初づくし”の大会となり、大きな注目が集まる。
今季のグランプリシリーズは例年とは異なり、国内選手または国内で練習している選手のみの出場。第2戦のスケートカナダと第4戦のフランス杯は中止となり、宮原知子、紀平梨花、宇野昌磨、島田高志郎らは実戦のチャンスを失った。一方、NHK杯は観客も入れての開催で、チケットも3日間とも完売。多くの日本選手にとって、ファンの応援を受けながら大規模な大会を経験できる機会となる。
フロリダの名匠のもとでトレーニング
まず話題の人といえば高橋大輔。アイスダンス転向後、初の公式戦である。
今年1月から、フロリダのマリーナ・ズエワ&マッシモ・スカリのもとでトレーニングを積んできた。オリンピックのメダリストを量産している名匠のもとでダンサーへの変貌を遂げたのか、さらには来季の北京五輪で世界と戦えるのか、その試金石ともなる第一戦となる。
挑戦するプログラムは、リズムダンスが映画の『The Mask』。高橋は
「皆さんも巻き込んで一緒に盛り上がっていきたいと思っています。準備のほどよろしくお願い致します」と、手応えを感じている様子だ。
またフリーダンスはバレエの名作『ラ・バヤデール』。
「クラシックバレエという基本を大事にしつつ、2人ならではの世界をお届け出来るよう頑張ります」と意気込みを語っている。
11月26日の公式練習では、フリーの『ラ・バヤデール』を練習した。リンクのサイズ感や氷の質、コーナーの使い方などを2人で入念に確認し、高橋が村元を持ち上げるリフトも披露。アイスダンサーとして着実に成長している様子を伺わせた。
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