宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから地球へ帰還するための姿勢変更に成功したと発表した。JAXAは姿勢変更の直前にとらえたリュウグウの画像を公開した。はやぶさ2は、昨年6月にリュウグウへ到着する際からこの日まで、約1年半にわたって小惑星の姿をカメラでとらえ続けた。この日の姿勢変更によって、はやぶさ2からリュウグウが見えなくなった。
はやぶさ2は昨年6月27日にリュウグウへ到着し、2度の着陸や人工クレーターの作製など、予定していたミッションを成功させた。今月13日にリュウグウを出発し、カメラをリュウグウへ向けたまま徐々に離れていった。津田雄一・プロジェクトマネジャーは「名残惜しいのでリュウグウの姿を見ながら去りたい」と話していた。
リュウグウの姿が見えなくなったことを受け、プロジェクトチームメンバーがメッセージを公式アカウントでツイートした。津田さんは「さあ、前だけを見るときが来た。もう後ろは振り返らない。(中略)ありがとうリュウグウ、また逢(あ)う日まで」、科学観測の取りまとめ役の渡辺誠一郎・名古屋大教授は「美しいリュウグウ、私たちの技術と科学的理解を深めてくれてありがとう。またいつか…
2019-11-19 09:50:00Z
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