カブスのダルビッシュ有投手(34)は2対5の7選手が絡む大型トレードにより、パドレスに移籍することで両球団が合意したと28日(日本時間29日)、大リーグ公式サイトが伝えた。パ軍は27日にレイズから18年サイ・ヤング賞左腕のブレーク・スネル投手(28)を獲得したばかり。2日続けてエース級を獲得する異例の積極補強を見せ、球団初のワールドシリーズ制覇へ本気度を示した。
年末に飛び込んだ異例の積極補強は全米の野球ファンも驚かせた。スネルに続き、今季8勝で日本投手初の最多勝に輝いたダルビッシュ。メジャー屈指の左右両輪が、24時間の間にともにパドレス入りが決まった。
カブスからは女房役のカラティニが一緒に移籍。パ軍は今季7勝のデービーズと、若手有望株4選手の計5人を交換要員とした。身体検査で問題がなければ球団から正式発表される見込みだ。ダルビッシュはツイッターで「自分のトレードが確定したみたいな情報が有力な筋から出てきだしたけど、自分の携帯は鳴りません」と反応。その直前には音声配信アプリで「今日決まってもおかしくないですね。(トレードの)可能性はありますよ」と受け止めていた。
パ軍は今季37勝23敗で地区2位に入り、14年ぶりのプレーオフ進出を果たした。21歳のスター候補タティスら野手は充実する一方、エース右腕クレビンジャーが11月に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。来季はリハビリで全休となり、エース格の先発投手が、球団初のワールドチャンピオンを本気で目指すためには必要だった。
ダルビッシュはメジャーでは4球団目の所属となり、トレードは2度目。前回の17年7月末は、ドジャースから優勝請負人として指名された。5年連続地区優勝には貢献したが、ワールドシリーズでは2戦2敗で戦犯の一人とされた。そのド軍が8年連続優勝中のナ・リーグ西地区で、今季世界一軍団の牙城に挑むこととなる。伸び盛りのパ軍については「イケイケで強いイメージ」とし、本拠地サンディエゴにも「いい街ですよ。日本のスーパーもある」とコメントしたことがある。
代名詞の背番号11は、パ軍で今季つけた捕手カストロがFAとなり現在は空き番。背負うことに支障はなさそうだ。再び優勝請負人としての重責を、その右腕で担う。
▽サンディエゴ・パドレス ナ・リーグの拡張に伴い1969年創設。ワールドシリーズは84年と98年の2度進出も制覇はない。OBには通算3141安打のトニー・グウィン、メジャー歴代2位の通算601セーブを挙げたトレバー・ホフマンらがおり、日本選手も大塚晶文、牧田和久(現楽天)らがプレー。本拠はペトコ・パーク。
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