◆普通預金からお金を手放せない人はお金が貯まらない
普通預金に必要以上のお金を残しておく人は、「もし急にお金が必要になったら……」「もしケガや病気をして入院することになったら……」「もし……」「もし……」と、いつ起こるかわからない不安のために、普通預金にお金を貯めておきがちです。
日々生活していく上で起こりうる「もし」は数え上げたらキリがありません。また、半年後に旅行で使うから、1年後に車検で使うからと、普通預金にお金を残しておく人も多いでしょう。
もし急にお金が必要になっても、定期預金を解約すればいいだけの話。せっかくの定期預金を解約したくない、金利が悪くなる……そんな執着心がありませんか? 普通預金に入れっぱなしなら、金利はほとんどつかないにもかかわらず。
もしケガや病気で入院することになったら、やはり定期預金を解約すればいいのです。そもそも、こうした万一のときに備えて貯蓄をするのですから。もしくはケガや病気に備えて、最低限の医療保険に加入して安心を得るようにすればいいのです。医療保険は掛け捨てでもったいない、と思っていませんか? でも貯蓄が少ない人ほど、保険に頼っていいのです。
「半年後、1年後に使う予定のお金」は、十分、貯蓄の目的になるのです。それを普通預金に入れておく必要はまったくありません。使うときに解約するか、あらかじめ使う予定に合わせて満期を決めて預ければいいのです。
自分のなかにある妙な執着を手放して、理にかなった貯蓄をすること。手続きが面倒だからとほったらかしにしないこと。普通預金に入れっぱなしでは、お金は増えません。普通預金からお金を手放し、定期預金など別の口座に移してしまいましょう。
文:伊藤 加奈子(メディアプロデューサー、ファイナンシャルプランナー)
マネー誌『あるじゃん』や住宅関連誌、ライフスタイル誌などの数多くの媒体を立ち上げたメディアプロデューサー。マネープランクリニックの執筆を担当し、実際の家計の取材に基づいた「お金の話」や「貯蓄の話」の発信を行う。
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