おすすめのネット銀行を参考にして自分のライフスタイルに合う銀行を選ぼう
高い金利や利便性の高さを武器に口座数を着実に増やしているのが、ネット銀行です。
不慣れな人にとっては使いにくさを覚えるかもしれませんが、うまく活用すれば生活での利便性が上がったり、よりお得にサービスを利用できたりすることもあります。
この記事では、ネット銀行がなぜおすすめなのか、そのメリットとデメリットや選び方などを解説し、おすすめの銀行も紹介します。
自分のライフスタイルに照らし合わせて、適したネット銀行を探しましょう。
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この記事の目次
知らないと損するネット銀行!躍進の理由は?
個人や法人を問わず、大半が銀行口座を持っています。
時代や社会の変化により、銀行のあり方が変わっている今、店舗を持たないインターネット銀行、いわゆるネット銀行も躍進を遂げています。
日本の銀行業界の現状や、ネット銀行を選ぶメリット・デメリットについてまとめました。
メインバンクをネット銀行にする企業が増加中
東京商工リサーチの調査によると、インターネットを専業とするネット銀行をメインバンクにする企業は、右肩上がりに増加しています。
2022年では、ネット銀行をメインバンクとする企業は3,446社で、10年前と比較すると約5倍に増加しました。
ネット銀行の中でも最もメインバンクとする企業が多いのは「楽天銀行」で、1,394社でした。
また、2位の「PayPay銀行」が1,268社です。
「PayPay銀行」は、決済アプリ最大手の「PayPay」と連携することで法人顧客が増加傾向にあります。
通常の銀行でもネットバンキングは利用可能
銀行を利用している人の中には、通常の銀行でインターネットバンキングを使っている人もいるかもしれません。
一般的な銀行でも、インターネットバンキングサービスを備えているところが多くあります。
インターネットバンキングサービスを提供している一般の銀行は、ネット銀行と異なりインターネットバンキングだけの利用はできません。
一般の銀行は、実店舗やATMでのサービスにプラスしてインターネットバンキングが利用できるようになっています。
通常は、一般の銀行では口座を開設してから、別途インターネットバンキングの申込みを行う流れで利用します。
メガバンクにも変化が表れている
今までのネット銀行は個人向けのイメージが強く、高い預金金利やインターネットで完結する手続きを武器としてきました。
しかし、ネット銀行の増加により競争も激化し、企業にも裾野を広げています。
ネット銀行の躍進を受けて、オンラインのみで法人口座を開設できるようにするといった対応を始めているメガバンクもあるようです。
ネット銀行は、大きな融資への対応や信用力ではメガバンクでは劣る部分もあるため、今後はそれぞれがどのように実績を残し、差別化していくのかにおいて課題が残されています。
ネット銀行を使うメリット・デメリット
ネット銀行は、一般の銀行とは異なるメリットがあり、個人や法人から選ばれるようになっています。
ネット銀行を選ぶメリットについて、以下で説明しています。
メリット①手続きがオンラインで完結
ネット銀行を利用するメリットのひとつは、インターネット上で銀行口座開設などの手続きを完結させられる点です。
ネット銀行は、実店舗は持たずインターネット上での取引きをメインにしているため、銀行口座開設などの各種手続きも基本的にすべてインターネットで完結できます。
ネット銀行で口座開設する際には、氏名・住所・電話番号などの基本情報を入力し、本人確認書類を提出します。
本人確認書類を提出する方法は郵送が利用できるほか、パソコンやスマートフォンで写真をアップロードすることも可能です。
最近では銀行口座をインターネット上で開設できる一般の銀行も増加してきていますが、取引きの内容によっては窓口での手続きが必要な場合もあります。
平日は仕事・家事・学業などで時間が取れない人や、近くに店舗がなく出向くために時間や交通費などのコストがかかる人にとっても、ネット銀行は便利です。
忙しい人やできるだけ早く口座開設したい人は、ネット銀行のほうが適しているといえます。
メリット②手数料が安い
銀行を選ぶ際の基準として、手数料の安さを挙げる人も多いのではないでしょうか。
手数料1回当たりの金額は数百円だとしても、まとめると馬鹿にならない金額になっているかもしれません。
ネット銀行は、実店舗を持つ銀行と比べて人件費や店舗維持費用の削減が可能であり、その分、振込手数料やATM利用手数料が安くなっていることがあります。
一部のネット銀行では、一定回数は手数料無料になっていることもあるので、利用回数が多い人はチェックしてみることをおすすめします。
メリット③金利が高い
ネット銀行は、実店舗がある銀行と比べて、普通預金金利や定期預金金利が高い点も魅力です。
人件費や店舗維持費を抑えられるため、高い預金金利を設定できる仕組みです。
具体的には、「三菱東京UFJ」の普通預金の金利は、2022年12月時点で、年0.0010%の利率でした。一方で、ネット銀行大手の「楽天銀行」の普通預金金利は年0.02%です。
シェアが大きい「楽天銀行」の金利で説明しましたが、ネット銀行の多くはおおむねメガバンクよりも高い金利を設定しています。
少しでも金利が高いところに預けたいと考えるのであれば、ネット銀行をおすすめします。
デメリット①実店舗がない
ネット銀行のメリットは実店舗がなく、インターネットで手続きを終わらせられる点です。一方で、実店舗がないことはデメリットにもなりえます。
一般的な銀行であれば、手続きやサービスの詳細を知りたい場合は窓口で相談が可能です。
しかし、ネット銀行の場合には自分で調べたり、問い合わせたりしなければいけません。
インターネットに慣れていない人にとっては、対面で質問や相談ができないことはデメリットとなります。
デメリット②引き落とし口座に指定できないことがある
ネット銀行は、公共料金の引き落とし口座や給与の振込口座に指定できないケースもあります。
取引口座をネット銀行にまとめる場合には、事前に自分が利用しているサービスで設定できるかどうかを確認してください。
デメリット③ネット環境が必要
当然のことながら、ネット銀行での取引きは、インターネットを使って行われます。
そのため、インターネット環境が整っていないと機能を利用できません。
利用する前に、環境が整っているかどうかを確認してください。
デメリット④IDやパスワードを管理しなければいけない
ネット銀行にログインするには、IDとパスワードを使って操作画面にログインします。
多くのネット銀行では、ログインパスワードと取引用のパスワードを別に用意して使い分ける形をとっています。
これらのIDやパスワードは、すべて自分の責任で管理しますが、IDやパスワードを忘れたり複数回続けて間違えてしまったりした場合には、再発行の手続きが必要です。
忘れると困るからと覚えやすいパスワードを設定したり、メモを貼り付けたりすると他人に知られて悪用されてしまう恐れがあります。
ネット銀行を初めて利用する場合には、リスクや管理方法も考えておくようにします。
デメリット⑤盗難リスクがある
ネット銀行は、スマートフォンやパソコンを使って、取引きなどの各種手続きを行います。
滅多にないケースですが、スマートフォンやパソコンなどの端末が盗まれることがあった場合、盗難の末に悪用されるリスクもゼロではありません。
デメリット⑥ネット障害やメンテナンス時に使えない
障害で接続できない場合やサーバーメンテナンス時には、機能を利用できないことがあります。利用したいタイミングで操作できないこともあるので、支払いや振込みなどの手続きは、スケジュールに余裕を持って手続きをしてください。
ネット銀行の選び方
銀行を選ぶ際、支店の近さや利便性で選ぶ人も少なくありません。
一方でネット銀行の場合、近隣でなくても問題がないため、たくさんあるネット銀行の中から自由に選択可能です。
ネット銀行は数も多く、比較して選ぶのも大変です。
ここでは、ネット銀行を選ぶ際のポイントを紹介します。
利用目的
ネット銀行を選ぶ際は、やみくもに情報を集めるよりも自分の利用目的を考えることをおすすめします。
これは、メインバンクとして使うのか、貯蓄用に使うのか、インターネットショッピング用かによって重視するポイントが変わるからです。
普段の生活で使うのであればATMの利便性や手数料を重視、貯蓄用口座であれば金利の高さが重要と考えられます。
まずはどのような目的があり、ネット銀行で口座開設するのかを考えてみてください。
手数料
銀行での振込みなどの手続きが多い人は、手数料を比較して選ぶのがおすすめです。
ネット銀行によって手数料のシステムは異なります。
無料利用回数が多い場合や基本の手数料が安い場合のほか、入出金や振込みによってそれぞれ手数料が異なるネット銀行もあります。
どのように利用するかによってネット銀行の手数料は異なるので、自分の使い方によって最もお得になるネット銀行を選ぶと良いでしょう。
金利
ネット銀行は、通常の銀行よりも高い金利が魅力です。数あるネット銀行の中でも、金利が高いところを選んで利用したい人も多いのではないでしょうか。
ネット銀行の中には、条件付きで金利がアップする場合もあるため、条件を十分に確認しておくようおすすめします。
例えば、給与振込口座として指定したり、公共料金引き落としや特定の預金コースを利用したりといった条件が挙げられます。
自分にとってメリットが大きいネット銀行を比較するのも有益です。
サービスやキャンペーン
ネット銀行では、取引きに応じて特典やサービスを用意していることがあります。
例えば、商品やサービスの利用状況に応じたランクによって特典が受けられるといったものです。
また、申込みのタイミングでポイントをもらえるなどのサービスや、初回の預入れに際したキャンペーンが開催されている場合もあるため、チェックしてみてください。
提携ATM
ネット銀行は自社の店舗やATMを持っていません。
そのため、コンビニエンスストアなどのATMを利用して入出金や振込みの手続きを行います。
ネット銀行によって対応しているATMが異なるため、自宅や職場の近隣など使いやすい場所に提携ATMがあるかどうかが基準となります。
おすすめのネット銀行を紹介
ネット銀行には、それぞれ特色があり、人によって向く銀行は異なります。
以下に、総合的にお得で人気のあるネット銀行を紹介します。
ソニー銀行
「ソニー銀行」は、ネット銀行として初めて住宅ローンの取扱いを始めた銀行です。
普通預金や定期預金だけでなく、FX取引・カードローン・外貨建て金融商品・投資型クラウドファンディングなどの資産運用の商品が充実しています。
また、外貨建て商品間の移動手数料を0円にした「外貨ワールド」も大きな特徴です。
外貨を貯めて外貨のまま使うことができるので、出張やショッピングで海外に出向くことが多い人にもおすすめです。
新生銀行
「新生銀行」は、手数料面でもお得なサービスを提供しています。
「スタートアップ円定期預金」は、新規に口座開設した顧客限定の円定期預金です。
3カ月もの金利年1.0%と、1年もの金利年0.3%の2つのタイプを選択可能で、両方に預入れもできます。
また、「新生ポイントプログラム」の新規限定特典も利用でき、新規口座開設だけで500ポイントが受け取れます。
一定要件を満たすごとに特典が受けられるので、事前に確認してみると良いかもしれません。
GMOあおぞらネット銀行
「GMOあおぞらネット銀行」は、「GMOクリック証券」と連携する証券コネクト口座であれば、普通預金の金利が年0.11%の高金利が魅力です。
また、目的ごとにバーチャル口座を作成できる使い分け口座は、これから資産管理をしようとしている人におすすめのサービスです。
将来のための費用を別の口座に分けたり、投資用の資金を分けたりとライフスタイルに合わせて活用できます。
楽天銀行
「楽天銀行」は、「楽天証券」との口座連動サービスマネーブリッジを利用することで優遇金利として最大0.10%が適用されます。
また、「楽天証券」口座との自動入出金(スイープ)サービスもあるので、証券取引もスムーズに行えます。
商工中金
「商工中金」が提供するネット銀行、「商工中金ダイレクト」は2023年3月31日まで口座開設キャンペーンを実施しています。
期間中に定期預金に預けると金利最大は年0.22%です。
さらに、アプリで口座開設するとギフト券がもらえるサービスも実施しています。
大手コンビニエンスストアのATMも利用でき、手数料もリーズナブルなので使いやすいネット銀行といえます。
まとめ
ネット銀行は、手続きがインターネットで完結する利便性のほか、手数料や金利面でもメリットがあります。
金利の高さや手数料の安さ、証券口座との連携など、各ネット銀行により特色は異なります。
どのネット銀行を選べばいいのかと悩む時は、自分が銀行を選ぶ際に何を重視するのか、どのようにネット銀行を利用するのかを考えて選ぶようにしましょう。
(編集:創業手帳編集部)
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