大相撲の尾車親方(元大関琴風)が25日、報道陣の電話取材に応じ、来年1月の初場所(9日初日、東京・両国国技館)後に部屋を閉鎖することを明かした。同年4月26日に65歳の誕生日を迎え、日本相撲協会の定年となる同親方は「1月で尾車部屋を閉鎖することになりました。私が部屋を興したのが30歳。長くもあり、短くもあったとしみじみ感じている。悔いはない。やりきったと感じている」と話した。
当初は同年3月の春場所後の予定だったが、大阪の宿舎が使えなくなるなどの事情があり、1場所早く部屋を閉じることになった。部屋付きの押尾川親方(元関脇豪風)は来年4月に独立。中村親方(元関脇嘉風)も将来的に独立する意向を示しているという。
「(初)場所後の理事会で承認を受けてのことになる。いま彼たちとも、どのようにするか話しているところ」と、両親方の独立の時期や力士の移籍など、不確定な部分もあるという。「豪風は部屋を建築しているところ。嘉風は(2月に)引退相撲あったりして、訴訟も抱えていたりするものですから。頭の中がこんがらがっている。3月(春場所)は押尾川部屋と中村部屋になるようにいろいろ調整している」と説明した。
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