マネーの基礎を音声で学ぶ日経ポッドキャスト「マネーのとびら」。今回のテーマは「銀行と証券の口座連携」です。来年から新しい少額投資非課税制度(NISA)がスタートするのを機に、新たに証券会社の口座を開設しようとしている方や、従来とは別の金融機関で新NISAを使ってみようとしている方もいるでしょう。ネット証券大手の場合、銀行口座と証券口座を連携させることで、入出金が便利になったり、預金金利が優遇されたりする仕組みが用意されていることがあります。そんな「口座連携」について、米国出身のタレント、REINAさんと学びます。解説は日本経済新聞マネー報道グループの宮田佳幸です。
代表的な口座連携サービスの一つが、楽天銀行と楽天証券が提供している「マネーブリッジ」です。楽天銀行に預金残高があれば、楽天証券で買い注文を出したときに証券口座の残高が足りなくても、必要額が楽天銀行の口座から自動入金されます。機動的に株の買い付けができるわけです。もちろん投信などの積み立てでもOKです。逆に売却代金などが夜になって証券口座に余っていれば、楽天銀行に自動で出金することもできます。
さらに、この「マネーブリッジ」を利用していると、楽天銀行の普通預金金利が年0.1%に優遇されます。同様のサービスはSBI証券や松井証券、auカブコム証券にもあります。auカブコム証券とauじぶん銀行を連携させる「auマネーコネクト」では、基本の普通預金金利0.1%が、auの携帯電話の特定プランを申し込んだりすると最大で0.3%まで上がります。大手銀行の普通預金金利の0.001%と比べれば実に300倍です。ただしNISA口座は1人1つしか持てないので金利の高さだけで決めず、自分が投資したい商品がその金融機関にあるかを第一に考えましょう。
「東京は左、大阪は右だと、新大阪の駅で新幹線を降りた直後は迷っちゃいますよね」
番組後半のコーナー「REINAのFunny Japan」では、「ローカルルール」について語り合いました。東京ではエスカレーターに乗るとき左側に立ち、右側を空けておくというのが普通ですが、大阪では逆に右側に立って左側を空けています。ほかにも東京と大阪で、あるいは地域によってルールが違う、ということがいろいろあります。仕事で大阪に行く機会も多いREINAさんは大阪のエスカレーターで「気付いたら左側に立っていて、慌てて右に移ることがある」と言います。なぜ大阪と東京で逆なのか、一つの説を宮田が説明するとREINAさんは「日本の歴史にも関係があるとは、面白いですね」と感心した様子でした。
・銀行・証券、口座連携でお得に 金利や振込手数料を優遇
・新NISA、口座開設と金融機関選びのコツ 変更も一案
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