巨人菅野智之投手(31)が、ポスティングシステムの申請を決断したことが3日、分かった。週明けの7日にも申請の手続きを行う。日本シリーズ終了後、家族など周囲に相談。球団との話し合いを経て、決断を下した。新型コロナウイルスの影響で、来季の大リーグは開催形式なども不透明な状況。巨人に残留する選択肢も入れ、大リーグ球団との交渉に入る。

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巨人のエースが、夢への大きな1歩を踏み出す。日本シリーズ終了後、菅野は熟考を重ねた末に、大リーグ球団との交渉に向け、週明けの7日にもポスティングシステムを申請する。チームへの貢献度を高く評価し、当初から球団は容認する方針で、菅野の決断を受け、早急に手続きに取り掛かる。

代理人も選定した。カブス・ダルビッシュ、ツインズ前田、レイズ筒香らも担当する米大手エージェント会社「ワッサーマン・メディア・グループ」のジョエル・ウルフ氏が有力視される。同制度を利用しての大リーグ移籍が実現すれば、球団では昨年の山口(ブルージェイズ)に次ぎ2人目となる。

申請後は大リーグ球団との交渉に入るが、巨人残留も選択肢に入れる。新型コロナウイルスの影響で、来季の大リーグは開催形式などが不透明な状況が続く。大リーグでのプレーは大きな夢である一方、8年間在籍した巨人への愛着や恩義も強く、難しい選択が迫られるが、球団では交渉が不成立の場合は再びチームに迎え入れる方針を示す。

今オフ目玉の1人で、複数の球団が動向を注視する中、先発投手陣の強化が最優先課題のヤンキースが本格参戦する可能性がある。今オフFAとなった田中との残留交渉を継続する一方、今季は最多勝、最高勝率を獲得し、通算101勝49敗、防御率2・32の巨人のエースの周辺調査を進めているという。熟慮し、自らの勝負の場所を決める。