先取り貯蓄は、毎月、一定の金額をコツコツ積み立てながら行います。その際、安全性の高い金融商品を選択します。代表格が銀行で取り扱っている積立定期預金ですが、これについて概要を見ていきたいと思います。
積立定期預金とは
銀行によって少し商品内容に異なる点がありますが、積立定期預金のおおよその仕組みは同じです。通常、普通預金口座から自動的に貯蓄の一部がスーパー定期預金口座に振り替えられます。ATMや銀行の窓口から毎月、一定の金額を預け入れることもできます。
定期預金は、まとまったお金を預けるためのものですが、積立定期預金は、毎月、一定額をコツコツと定期預金に振り替えていくため、このようなネーミングになっていると考えられます。
預け入れ金額は、1000円以上、500円以上、100円以上と、銀行によって異なっています。ボーナスなど、まとまったお金を預けたい場合は年に2回から6回、預け入れ金額を増額することもできます。そして、預け入れ単位は1円単位となっています。
このように見ると、毎月、小額でコツコツ積み立てていけるので、家計にとっては無理のない貯蓄を行いやすいといえます。また、家計管理もしやすくなります。この点が積立定期預金の長所といえるのではないでしょうか。
ここで、気になるのは金利です。適用利率といいますが、積立定期預金はスーパー定期預金に自動振替していく商品であるため、適用される金利はスーパー定期の金利となります。
2020年4月時点の適用利率は、メガバンクや地銀などでは0.01%/年ほど。ネット銀行などは、若干ですがそれを上回る利率が適用されています。
金利を見てしまうと、金利が極めて低いことから貯蓄効率が低い点が難点といえます。ただし、多くの銀行で普通預金の金利が、2020年4月時点で0.001%/年となっていることを考えると、積立定期預金の方が少しだけ高く、普通預金に預けっぱなしよりはいいといえるでしょう。
注意点としては、個人のご家庭の場合、利息に対して、20.315%の源泉分離課税が課される点です。内訳は、所得税と復興特別所得税、そして住民税です。
適用利率が極端に低いため、利息もわずかといえますが、この利息に対して分離課税として源泉徴収されます。実質的な利息は、さらに少なくなります。
また、途中解約をした場合、定期預金を解約することになるため、約定利率に対して一定のパーセンテージがかけられた利率が適用されたり、期間が短ければ普通預金の金利が適用されたりします。この点も注意するようにしましょう。
先取り貯蓄で積立定期預金を活用する意味
先取り貯蓄として積立定期預金を活用する場合、その長所は、毎月一定の金額を無理なく預け入れることができて、家計管理がしやすいという点です。
しかし、今のように金利の低い状況では、受け取る利息も少なく、さらに税金も差し引かれます。総合的に考えると、安全性を重視し、家計に無理なくコツコツお金を貯めていくという点では、一定の効果はあるといえます。
ただし、貯蓄・運用環境がよいほかの金融商品もあるため、目的に合わせて比較・検討するようにしていきましょう。
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
ファイナンシャルフィールド編集部
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