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Wednesday, January 8, 2020

Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック - 4Gamer.net

Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック - 4Gamer.net

 北米時間2020年1月7日,Dellは,CES 2020に合わせて開催したプレスカンファレンスで,ALIENWAREブランドのゲーマー向け小型PC「Concept UFO」を披露した。8インチの液晶ディスプレイを中心として,その左右にゲームパッドを取り付けたその外見は,さながら巨大なNintendo Switch(以下,Switch)のようである。
Concept UFO
画像(002)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック

 Concept UFOは,あくまでもコンセプトモデルであり,このまま商品化が決まったわけではないし,発売されずに終わる可能性も否定できない。当然ながら,詳細なスペックも明らかになってはいない。とはいえ,ゲームPCとしては異形な見た目と,Dellという大手PCメーカーが取り組む小型ゲームPCという点に,心を惹かれるゲーマーは少なくないだろう。
 本稿では,そんなConcept UFOを豊富な写真で紹介してみたい。

意外に軽い携帯モード


 まずは,Concept UFOの基本形とも言える,本体にゲームパッドを合体させた状態――本稿では,Switchにならって携帯モードと呼ぶ――から見ていこう。
 8インチ級の液晶ディスプレイの左右に,ゲームパッドを左右2つに割ったものを取り付けたConcept UFOの外観は,巨大なSwitch以外の何ものでもない。ゲームパッド機能は,左側が左アナログスティックとD-Pad,右側が[A/B/X/Y]ボタンと右アナログスティックという構成になっていた。
携帯モードのConcept UFOを両手で持った状態。アナログスティックのレイアウトはXbox風である
画像(003)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック

左右のショルダー部分には,ショルダーボタンとアナログ式トリガーがあるのはお約束
画像(005)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック

 正確な重量は明らかになっていないが,持った状態でも重いという印象はなかった。とはいえ,手に持って長時間プレイするのは,それなりに疲れそうでもある。

 背面は中央が白いパネルに覆われているが,これは開閉可能なキックスタンドとなっていて,机に置く場合はスタンド代わりに使える。背面の右側には六角形の孔が3つ開いており,ALIENWAREブランドのゲームPCとデザイン的な共通性を持たせているようだ。
 本体部分背面の孔から覗くと,内部に空冷ファンがあるのも見てとれる。

背面パネルを開けてスタンドにした状態。裏面右側に排気孔があり,中には空冷ファンが見える
画像(004)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック

HDMI出力付きのスタンドを使ったテーブルモードもあり


 展示会場には,携帯モードのConcept UFOだけでなく,Switchで言うところのテーブルモード風のConcept UFOも展示してあった。こちらは,左右のゲームパッドを本体から外したうえで,HDMI出力や電源コネクタを備えたスタンドに取り付けたものだ。
テーブルモード状態のConcept UFOとゲームパッド。表示中のゲームはPC版「Mortal Kombat 11」だ
画像(006)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック

 筆者が携帯していたiPad mini(第5世代モデル)と並べてみたところ,ディスプレイ部分のサイズはほぼ同じで,ベゼルの分だけiPad miniのほうがやや大きく見えた。当然ながら,Switchやスマートフォンよりはかなり大きな画面サイズである。
iPad mini(左)と並べてみた。おおむね同じくらいの画面サイズであるのが分かる。角度が揃っていないのはご容赦を
画像(010)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック

 外したゲームパッド同士は,アダプターを介して合体させることで,単体のワイヤレスゲームパッドとして機能する。
ワイヤレスゲームパッドの状態。中央にあるALIENフェイスがいかにもという感じだ。なお,右アナログスティックの下にある「Y」の字を逆さにしたような模様が描かれたボタンは,Xbox Wireless Controllerにおける[Xbox]ボタン代わりであるとのこと
画像(009)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック

 アダプター部分の背面にあるボタンには,Bluetoothのマークが描かれていたので,ワイヤレス接続にはBluetoothを用いているようだ。もちろん,製品化されてもこのままの仕様になると決まったわけではない。
ゲームパッドの背面。中央部分の上側に電池のマークが描かれたボタンと,Bluetoothのマークが描かれたボタンがある
画像(011)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック

ゲームパッドを外した本体側の左右には,ゲームパッドをはめ込むレールと,金属の接点があった。本体をはめ込んでいるスタンドにも注目してほしい
画像(007)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック 画像(008)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック

 さて,Concept UFOでゲームを少しだけ触った印象としては,意外に快適に動くなというものだった。Dellが公開したブログによるとディスプレイの解像度は1900×1200ドットとなっている。単体GPUを搭載しておらず,CPUの統合型グラフィックス機能を使っているとのことなので,その割には性能と描画品質は高いと感じた。
画像(013)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック
Intelが独自イベント会場で展示していたTiger Lake搭載ノートPCのデモ。Warframeが快適に動いていた
画像(014)Dellが作った“巨大Switch風”のコンセプトゲームPC「Concept UFO」を写真でチェック
Tiger LakeのサンプルチップとTiger Lake用とされる妙に細長いマザーボード。これって……
 残念ながら,Windowsのデバイスマネージャーやシステム設定,タスクマネージャーは確認できなかったので,実際にどのようなスペックを備えているのかは分からない。Dellによると第10世代Coreプロセッサを搭載しているとのことだが,統合型グラフィックス機能で描画している点を考慮すると,既存のCPUであれば,「Ice Lake」ベースの第10世代Coreプロセッサか,開発中のCPUであれば,Intelの次世代CPU「Tiger Lake」のどちらかを搭載していたのではないだろうか。Tiger Lakeは,グラフィックス性能の高さも特徴なので,小型ゲームPCに使うのには適当そうだ。

 CESに先立ってIntelは,次期第10世代CoreプロセッサとなるTiger Lakeを搭載したノートPCで,PS4で発売されていたゲームが快適に動作することをデモしていた。となると,このConcept UFOもTiger Lake搭載であれば「PS4並みのゲームをハンドヘルドで」といった期待が高まってしまっても無理はないだろう。

 ただ,ゲーマー向けを謳う超小型PCを触ったことのある人なら分かるだろうが,消費電力と放熱機構の制約が大きな小型PCで,PS4世代のAAAゲームをPS4と同等の描画品質で動かすのは,なかなか難しい。Concept UFOが想定しているCPUが何かは分からないものの,1〜2年以内に携帯できる小型ゲームPCでPS4並みのAAAゲームが動くようになるかと問われれば,正直,難しいのではないかと筆者は考えている。

 願わくばConcept UFOには,無事に製品化を実現したうえで,筆者の予想をくつがえすような高性能を発揮してもらいたいものである。


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2020-01-08 11:26:06Z
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